今回は、乳幼児突然死症候群の原因や予防法、保育士が考慮するべき睡眠環境についてまとめました。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?

乳幼児突然死症候群とは睡眠中に何の既往歴もない乳幼児が、なんの予兆もなく死亡する病気です。

 

窒息と間違われることがありますが、窒息とは違う病気になります。令和元年の乳幼児の死亡原因としては第4位となっています。

 

何か月の赤ちゃんに起こりやすい病気?

乳幼児突然死症候群は1歳までの年齢の子どもに起こると言われていますが、特に生後6か月までの乳児に多く生後3か月頃が最も発症数が多いです。

 

産まれてから赤ちゃんは毎日すさまじい成長を遂げており、生後3か月頃の赤ちゃんはその成長スピードから脳や心臓の動きが不安定になります。さらにこの頃母親から受けた抗体が弱まり体調を崩しやすくなることも要因の一つです。

 

うつ伏せ寝や温かくしすぎで発症リスクが上がると言われており、環境や睡眠の仕方にも配慮が必要です。

 

特に寒い季節は良かれと思って厚着をさせてしまう保護者が多く、より一層乳幼児突然死症候群のリスクを上げてしまいます。

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因は?

現在乳幼児突然死症候群の原因はわかっておらず、原因不明と言われています。

 

しかし、生後3か月頃の赤ちゃんに好発することやうつ伏せ寝の間に起きやすいこと、厚着をしている寒い季節に多いこと等わかってきていることも多くあります。その為リスク回避の為それらの行動に注意することは可能です。

乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防するには?

乳幼児突然死症候群の予防法はまだ確立されたわけではありませんが、発生率を下げることが出来る3つのポイントがあることが分かっています。

 

これらのポイントを3つの項目に分けて以下にご紹介します。

1:うつぶせで寝かせない

最近ではお昼寝中にはうつぶせ寝を禁止する保育施設が増えてきています。

 

1歳までの子どもはうつぶせ寝による窒息の事故に加え、乳幼児突然死症候群の割合が増加するという報告があるからです。

 

乳幼児突然死症候群はあおむけ、うつぶせに関わらずどちらでも発生しますが、うつぶせの方が確率が高いという調査結果が出ています。

2:授乳は可能な限り母乳をあげる

母乳育児の場合、乳幼児突然死症候群のリスクが低くなると言われています。

 

人工乳がリスクを上げるものではないということは理解した上で、出来る限り母乳育児を与えることが望ましいと考えられています。

 

また、様々な研究では数か月の母乳育児でも効果はあるというものもありますが、可能な限り長期間母乳育児を続けることがリスクをより下げるという調査結果もあるようです。

3:たばこを吸わない

妊娠中の喫煙は低体重児となることや、呼吸中枢に悪い影響を及ぼすことが分かっています。

 

また、出産後両親がたばこを吸い、赤ちゃんが受動喫煙となることで乳幼児突然死症候群のリスクが上がることが分かっています。

 

妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙をやめてもらうよう周囲の理解も得るようにしましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを低下する睡眠環境

睡眠環境を整えることで乳幼児突然死症候群のリスクを減らすことが可能です。

 

アメリカの小児科でもこの症候群のリスクを軽減する為いくつか推奨されている睡眠環境があります。以下に4つの項目に分けておすすめの睡眠環境について解説していきます。

 

固い寝具の上で寝かせる

乳幼児用の寝具は柔らかく弾力のあるものを使うべきではありません。

 

ソファーやエアマットレス、形状記憶のもの等、子ども用ではなく沈み込むような寝具は乳幼児突然死症候群のリスクを上げると言われています。

 

また、窒息の危険性も同時に上げてしまうので必ず固い寝具の上で寝かせるようにしましょう。

毛布やおもちゃをベッドから除く

子どもが寝る環境の近くに毛布やぬいぐるみ等を置く行為は、乳幼児突然死症候群のリスクを上げるという報告が多数あります。

 

柔らかいものが近くにあり、鼻や口を塞いだことによる窒息の原因となるだけでなく、周囲に物があることで身動きが取れず体温が過剰にこもってしまったという理由も考えられています。

なるべく近くで寝かせる

保護者と同室で寝ることによって乳幼児突然死症候群のリスクが大幅に下がる可能性をアメリカ小児科学会は伝えています。

 

同室でベビーベッドを別に設置し寝ることが推奨されています。同室にいることで、子どもの異変をいち早く察知できることも利点と言えます。

睡眠時は暖めすぎない

寒い時期に多い乳幼児突然死症候群ですが、これは寒い時期に着せすぎて体温が上昇し異変に気付かない子どもがそのまま眠り続けてしまった結果なのではないかと言われています。

 

事実、発症後の子どもは高体温である場合が多いようです。

 

これらの理由から、室温を適切な温度に保ち着せすぎないようにすることが大切です。

保育士の業務支援ならChild Care System

雑務も多く、たくさんの子ども達を相手にする保育士の仕事は多忙です。

 

Child Care Systemは、保護者とのやり取りや申し送り、保育計画やシフト調整などをICT化することで子ども達の関わる時間を増やすことが可能です。

 

また、午睡センサーを導入することで乳幼児突然死症候群のリスク要因であるうつぶせ寝を検知し、アラームで知らせてくれます。

 

保育士と午睡センサーのダブルチェックでより安全性の高い保育を行うことが期待されています。

 

さらに、このセンサーには皮膚温度を測定する機能も付いておりお昼寝中の温度管理もすることが出来ます。この機能は翌日の発熱予測まですることが可能です。

まとめ

 

それまで元気だった乳幼児が突然睡眠中に死亡してしまうことはこの上なく悲しい出来事です。

 

紹介してきた通り、この病気のはっきりとした原因はわかっていないもののリスクを遠ざける方法は複数わかってきています。

 

保育現場ではたくさんの子ども達を見るため、ふとした瞬間に子ども達に事故やヒヤリハットが起きます。保育士がリスク回避の方法をしっかりと理解した上で、Child Care System等の技術をうまく活用していくことが大切です。

 

夏になると始まるプール開きを、楽しみにしている子どもたちも多いでしょう。しかし、プールで遊ぶことは危険が伴うことがあるため、保育者自身が子どもたちに伝えておくべきポイントを知っておくことは、とても大切です。