【最初から読む】登園・降園も、保育士の勤怠管理もすべて手作業。保育士が疲弊する現場を変えたかった…第1回目のインタビュー記事はこちらから。

多くの保育事業者にCCSを活用してほしい

Q:株式会社CHaiLDの今後について教えてください。

2014年にCCSを自社開発しましたが、CCSを全面的にリプレイスした商品を2022年の年明けから一般向けにリリースする予定となっています。

日本における保育を取り巻く環境は、大きく変化しています。少子化はますます進んでおり、待機児童の問題は解消しつつあります。そのような状況のなかで、より多くの保育事業者にCCSを導入してもらうことを目指しています。

まずは、保育業務の効率化というものに全力で着手していきたいですね。そこから、一人ひとりの子どもに合わせた保育の実現を目指していければと考えています。

Q:保育に携わるうえで、貞松社長が大事にしていることは何ですか?

保育業務の効率化などはもちろんですが、「保育を楽しく」という点も忘れてはいけない部分だと考えています。実際に「保育の仕事が思っていたよりも面白くない」と感じて辞めてしまう保育士さんもいらっしゃいます。そのように感じる保育士の方が減って欲しいなと強く感じています。

また、保育士だけでなく、子どもたちが楽しいと思える環境を整えていきたいと考えています。保育園に行くのが毎日楽しみで、保育園にいけば楽しい学びが待っているというような環境を社員全員で作っていきたいですね。

理想的な保育環境を整えることが、未来の人口問題の解決につながる

Q:最後に、貞松社長の描くビジョンを教えてください。

私が考える一番のミッションは「理想的な保育環境を整えること」です。CCSを活用し、子どもたちの発達や健康に関するデータを蓄積してデータベースを充実させていきます。集めたデータを分析、活用することによって、個性を十分に伸ばせる「保育の個別最適化」を追求していきます。

また、理想的な保育環境を整えることが、未来の人口問題の解決に結びつくと信じています。子ども一人ひとりの発達と関心にあった保育を提供できれば、その子どもが持つ能力を最大限引き出せるようになると思うのです。

子ども達が持つ能力を最大化して、人の「数」ではなく「質」を高めていきます。日本国民一人ひとりの質が高まれば、人口減少に伴うさまざまな社会問題をカバーできるのではないでしょうか。
理想的な保育環境を整えることが未来の人口問題を解決することを信じて、株式会社CHaiLDができることを全力で取り組んでいきたいと思います。

-たくさんお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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さだまつ じょう

学生時代に少子高齢化という人口問題を知り、2007年に株式会社global bridge設立。千葉県にて無認可保育所(のちに認可保育所へ転換)を開園。2014年、保育園運営管理システム「Child Care System」をリリースし、ICT事業を開始 2017年保育ロボット「VEVO」の開発に着手。

ライター:小町 ヒロキ

早稲田大学政治経済学部を卒業後、大手損害保険会社で5年間営業職として勤務。退社後、金融機関での勤務経験を生かし、Webライターとして独立。
現在は、複数のメディアにて取材ライターとして活動中。

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