「保育園の保健だよりには何を書くの?」
「保健だよりを書く際のポイントはあるの?」
このように、保健だよりを書く際にどう書いたら良いか分からないという方はいらっしゃいませんか。

 

本記事では、保健だよりの書き方をポイント別にまとめながら、季節ごとの例文も紹介しています。この記事をご一読いただき、分かりやすく読んでもらえる保健だよりを書けるようになるよう期待します。

 

保健だよりの書き方で悩んでいる方は、是非ご一読ください。

 

保健だよりとは

 

目的は?

「保健だより」とは、園児たちが健康に保育園生活を送るために必要な情報を、保護者に伝えるためのものです。

 

そのため、園での保健行事や、現在園で流行っている感染症とその予防方法といった内容が多くなるでしょう。

 

保育園は集団生活のため、風邪や感染症などがすぐに広がる傾向があります。たとえば、園で1人でも感染性の風邪を引けば、一気にうつってしまうことも珍しくはありません。

 

園での状況を報告し、家庭にサポートを求めるのも保健だよりの目的と言えるでしょう。

発行頻度は?

一般的には、季節ごとに発行する保育園が多いと言われています。

 

季節の変わり目には園児の体調が変化しやすく、流行する感染症も季節によって変わるため、最低でも年に4回、季節ごとに発行するのが望ましいでしょう。

【保育園の保健だよりの書き方】ポイント

 

ここでは、保健だよりの書き方を解説します。

 

保育園からのおたよりは、多い時には毎日のように保護者に配布されます。保健だよりが他のおたよりに紛れて、読まれずに終わることがないよう、ポイントを押さえた保健だよりを書きましょう。

構成案を作る

保健だよりなどのおたよりを、テンプレートやレイアウトを使って作成するという園も多いでしょう。

 

時間的余裕がある場合は、オリジナリティ溢れる新しい構成案を作成することをおすすめします。その際は、子どもが興味を持つような内容にすると、親子で読んでくれる可能性が高まるでしょう。

 

普段の園での生活や起こった出来事などから、子どもの保育や健康につながる話に持っていくと、読みやすく理解も深まるおたよりにできるでしょう。

子どもでも分かりやすい文章で

文章がやさしく、子どもに語りかけるような書き方であれば、保護者が子どもに向けて読んでくれる可能性もあるでしょう。

 

また、字が読める子どもであれば1人でも読めるため、子どもが興味を持てる内容にすることをおすすめします。

 

保育園に子どもを預けている保護者の多くは、子育て以外にも仕事などで多忙です。

 

すぐ読めてすぐ理解できるよう、内容に配慮することで、保護者が保健だよりを読んでくれる可能性が高まるでしょう。

イラストを入れる

文字ばかりの保健だよりではなくイラストなどを入れ、まずは目を引くおたよりにすることが大切です。そのイラストも、子どもが好きそうな可愛らしいものを選ぶと良いでしょう。

 

また、おたよりの内容に関連したイラストを入れることで、その保健だよりの文章がさらに分かりやすくなります。

 

イラストを入れることで視覚的にも楽しめたり、子どもの興味を引けたりなどのメリットがあるため、適所にイラストを入れることをおすすめします。

保育園内のエピソードを交える

保健だよりの内容は、主に保育園で行われている感染対策などについてですが、そればかりでは、毎回同じような内容になってしまい、面白味がないものになってしまうでしょう。

 

保健だよりには、日ごろの保育園での子どもたちの様子も交えた内容を書くことをおすすめします。

 

たとえば、保育園で普段している手洗いうがいの仕方などを書けば、子どもに園での様子を聞いて、家庭でも取り入れてもらえる可能性があるでしょう。

保育園の健康対策を伝える

小さな子どもがたくさんいる保育園では、感染症が流行らないように対策していくことがとても大切です。その対策として、園ではさまざまな取り組みを行っています。

 

保健だよりを、保育園で行っている健康対策を保護者にも知ってもらうツールとして活用しましょう。

 

健康対策は、保育園で行うだけでは十分な対策にはなりません。子どもに園での様子を聞きながら、家庭でも同じように行うことで感染症などの流行に対応できるでしょう。

保育園の保健だよりの例文を紹介

 

ここからは、季節ごとの保健だよりの例文を紹介していきます。

 

今後保健だよりを作る際は、以下に挙げる例文を参考に、自分たちの保育園の様子なども交えながら、オリジナリティ溢れる保健だよりを作っていきましょう。

【春】3・4・5月

いよいよ新生活がスタートしました。園内の桜も、子どもたちを応援するかのようにきれいに咲いてくれています。

 

しかし、この時期は新しい生活に慣れようと頑張りすぎて体調を崩してしまう子も多く見られます。夜は早く寝る、ご飯はちゃんと食べるなど、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

 

また、春は花粉症の季節でもあります。園には鼻水や咳に悩まされている子もたくさんいます。まだ鼻を上手にかめない子もいますが、保育園ではそのあたりも指導していけたらと考えています。

 

なお、ハンカチやティッシュなど、忘れず毎日持たせてくださいますようお願いいたします。

【夏】6・7・8月

暑い夏がやってきました。保育園でも、暑い日はプールを出して水遊びをするなど、夏ならではの遊びで子どもたちに楽しい時間を過ごさせてあげたいと考えています。

 

しかし、夏は感染症が流行りやすい時期でもあります。中には、プール遊びを通して感染が広がってしまう咽頭結膜熱(プール熱)があるので注意が必要です。他にも、手足口病やヘルパンギーナも要注意な感染症になります。

 

また、近年の夏で一番気を付けていきたいのが熱中症です。

 

保育園では、外で遊ぶ時は帽子をかぶる、こまめに水分補給するなどの対策をしています。暑い日が続きますが、子どもたちにとって楽しい夏になるよう、保育園では今後も対策していきたいと考えています。

【秋】9・10・11月

虫の音が心地よく響く秋がやってきました。最近では気温も下がり、過ごしやすい日々が続いています。

 

しかし、秋は夏の疲れや、朝晩の気温の低さに体が敏感に反応する時期でもあります。

 

体調が悪い時は、早めにゆっくり休ませるなどしてあげてください。体調面で気になる点がある場合は、いつでも保育園までご連絡ください。

 

また、冬に向けてインフルエンザなどの感染症の流行も考えられます。保育園では、今から子どもたちに手洗いうがいを指導し、感染症対策を行っています。

 

ご家庭でも、お子さんの手洗いうがいをしている様子を見て、声をかけてあげてください。

【冬】12・1・2月

寒い冬がやってきました。冬は、クリスマスにお正月と、子どもにとって楽しい行事がたくさんある季節です。

 

そんな冬は、感染症に注意が必要です。

 

冬の感染症の代表格と言えば、やはりインフルエンザでしょう。昨年は保育園でもインフルエンザが流行し、たくさんの子どもたちが熱や咳に苦しんでいました。

 

今年はそうならないように、保育園では早い段階から感染症対策としてうがい手洗いの指導を行っています。

 

保育園での子どもたちの健康管理を徹底し、基本的な感染症対策に取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

まとめ

 

子どもたちが楽しく毎日を送れるように、日々の健康管理をするのは保育園の大切な仕事の1つです。

 

また、保健だよりを通して、保育園でどのような健康管理をしているのか保護者に知ってもらうことも重要なことでしょう。

 

しかし、保健だよりなどのおたよりは、堅苦しい内容ばかりでは忙しい保護者は読んでくれません。

 

保護者も子どもも興味を持ってくれるような保健だよりになるよう、ぜひこの記事を参考にしてください。