放課後児童クラブ(学童保育)とは?

放課後児童クラブ(学童保育)は、すべての子どもたちが、放課後の時間を、大人の見守りのもとで安全に遊び、宿題をしたり、スポーツなどをしたり、安心して過ごせる環境を提供するところです。多くは学校の空き教室などが利用されていますが、学外の施設、例えば児童館などを利用する場合もあります。

過去最高数にのぼった放課後児童クラブ(学童保育)の子どもの数

厚生労働省によると、放課後児童クラブの数や登録児童数は年々増加傾向にあります。令和3年には放課後児童クラブの数は26,925か所(前年比+300か所)と過去最高を更新したほか、登録児童数も過去最高の約134万8,275人(前年比+37,267人)となりました。
しかし、施設の数は増えているものの、都市部を中心にいまだ施設を利用できない待機児童は約13,000人おり、この数をいかに減らしていくかは重要な社会課題の一つです。

クラブ数、登録児童数及び利用できなかった児童数の推移(厚生労働省)

※グラフ:厚生労働省「令和3年(2021 年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況 (令和3年(2021 年)5 月 1 日現在) 」より引用

 

放課後児童クラブ(学童保育)の抱える課題

待機児童問題のほかにも、放課後児童クラブ(学童保育)の運営には様々な課題があります。

定員数の課題

1つ目は「定員数」をめぐる課題です。施設の広さや支援員の数によって定員数が決まりますが、現在、利用定員を41人以上と設定しているところは約40%あるなど、大規模運営が目立ちます。41人以上と言えば、小学校の1クラスより多い人数です。さらに、71人以上の定員で運営している施設は1,553か所もあります。児童数が増えれば、出席の確認や安全管理などでの支援員の管理負担は大きくなります。また、子どもにとっても落ち着けない環境となったり、遊びや活動に制限がかかったりするなどの影響を及ぼします。

開所時間の課題

2つ目は「開所時間」をめぐる課題です。放課後児童クラブの約60%の施設では、子どもを18時半以降まで預けることができますが、残りの約40%の施設は18時半以前に終了してしまいます。フルタイムで働く保護者のライフスタイルとズレが生じ、働き続けることが困難になってしまいます。

場所の課題

3つ目は「場所」をめぐる課題です。放課後児童クラブの多くは学校の敷地内の空き教室などが利用されていますが、学外の児童館や公民館、保育所などで運営されるケースもあります。距離や環境にもよりますが、毎日学校から移動しなければならず、送迎があるかどうかも運営団体によるので、保護者の負担となっているケースがあります。

支援員の課題

4つ目の課題は「支援員」をめぐる課題です。放課後児童クラブ(学童保育)の支援員は、子どもたちの協同性や主体性を育む支援を行い、働く保護者や地域との連携を担う重要な仕事です。2015年に「放課後児童支援員」としての資格が設けられましたが、専門性を要する仕事でありながら、有資格者は支援員全体の56.5%となっています。さらに、年末年始以外は土曜日も開所しているところも多く、長い労働時間をシフト制で回しています。子どもが長時間楽しく過ごせるよう、工作やゲーム、遊びのプログラムなどを毎日考える負担も大きくなっています。

放課後児童クラブ(学童保育)の課題を学童保育ICTで解決する

保育園の事務作業を省力化し、保育士の働き方改革を進めてきたChild Care System(チャイルドケアシステム)では、これを応用し、放課後児童クラブ(学童クラブ)のICT化を支援するため、月額3,000円でサービスを提供しています。ここでは、その機能の一部を紹介します。

出席簿の自動作成で出席者を簡単に把握する

大規模な定員数を抱える放課後児童クラブ(学童保育)において、児童の在籍確認は毎日の重要な業務です。児童の入退室記録や欠席の連絡などを支援員はきちんと把握する必要があります。学童ICTシステムのChild Care Systemでは、児童が入退室する際、タブレットにタッチするだけで時間を自動記録し、出席簿を作成します。誰が来ていないか一目でわかり、安全管理がしやすくなります。

 

連絡帳アプリで保護者との連絡をスムーズに行う

支援員の人材不足は深刻です。少ない人数で子どもたちの状況を把握し、安全で安心な環境を提供しなければなりません。帰宅時間の変更の把握や欠席の連絡などは、これまで電話や紙の連絡帳などで確認するしかありませんでした。学童ICTシステムのChild Care Systemでは、手書きでやりとりをする作業を効率化し、アプリで保護者と簡単に連絡をとることができます。また、大切な連絡は既読確認付きでメッセージを送ることもできます。

これ以外にも、おやつ代の集金などを引落しで行ったり、紙のお便りの印刷作業をなくし、アプリで配信することもできます。

待機児童は未就学児だけの課題ではない

放課後児童クラブは社会保障の領域です。しかし、社会保障というと年金・医療・介護など高齢者向けにばかりに焦点が当たりがちとなり、放課後児童クラブなどの若年層には目が向きにくかったと言えます。
待機児童問題は、未就学児の保育園の問題と考えられることが多いですが、保護者のいない時間に子どもたちがどのように過ごすかということは、未就学児であっても小学生であっても、本質的には同じ課題です。

放課後児童クラブ(学童保育)の質の確保のためにできること

放課後児童クラブ(学童保育)は今後ますます重要な社会インフラになっていくでしょう。しかし、支援員の待遇や、保護者の利便性、子どもの過ごす環境など、今まで以上に深く議論されるべき課題も多いのも事実です。学童ICT化で支援員の働きやすい環境を整え、子どもの笑顔の増える放課後児童クラブ(学童保育)となるようChild Care Systemはサービスを展開していきます。

放課後児童クラブ(学童保育)の課題を解決するChild Care Systemへのお問合せは、下記より承っております。

お問い合わせはこちら

 

参考資料:
厚生労働省   令和3年(2021年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和3年(2021年)5月1日現在)
東京都福祉保健局   「新・放課後子ども総合プラン」について
全国学童保育連絡協議会   学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査結果について
貞松 成 オピニオンレポート   「クラブ数、登録児童数及び利用できなかった児童数の推移が 示唆する働く親の子どもの協同性に対する意識