新人保育士さん向けの動画

最近、保育園用のICTシステムを作っている会社の方と話していて、「最近は、新人保育士さんの研修の一環として、動画を取り入れているところも増えているよ」というお話を伺いました。

その話を聞いて、私が最初に思ったことには、「えー。保育士さんの仕事って、現場に出て子どもと関わってなんぼじゃないの?それでスキルが磨かれるんじゃないの?」ってことです。(出た、古い考え方!だって私は昭和生まれ!ときめきトゥナイトだって読んでた!)

私も大事な子ども達を保育園に預けている一保護者なので、動画を見るだけで研修になるのか気になって、新人保育士さんが研修で見る動画の一部を、ゴネにゴネて見せてもらうことにしました。

企業秘密やで。(え、こんだけここに堂々と載せているのに?笑)

保育士さんの11年分の経験を、ギュッと濃縮したような動画

動画を見た感想としては、「思った以上に実践的な動画だった」ってことです。
だって考えてもみてくださいよ。
新人保育士さん(1~4年目)と、ベテラン保育士さん(11年以上)って、圧倒的に経験値が違うわけじゃないですか。そのこと自体はどうしようもないことで。

でも、この動画を見ることで、新人保育士さんが、ベテラン保育士さんが11年かけて築き上げてきたノウハウの一部に触れられるなら、それってすごく効率的だと思ったんです。

もちろん触れられるのはノウハウの一部であって、11年分の経験が、8分そこそこの動画を見ただけで全て修得できるとは思いません。
でも、この研修動画を見てから子どもに読み聞かせするのと、見ないでぶっつけ本番で読みかせするのでは、全然違うと思うんですよね。

ざっくり言うと、保育士さん1人につき、約3件の保育士の求人募集がある状態

ご存じの方も多いとは思うのですが、保育士さんの有効求人倍率は未だ高止まりしています。
厚生労働省の発表によると、令和2年3月の時点での有効求人倍率では、全職種平均で1.12倍に対して、保育士は2.67倍となっています。

※厚生労働省子ども家庭局保育課発表資料「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」参照

保育士さんに選ばれる保育園であるために

保育士さんから見ると、どこの保育園で働くか、選択肢がいろいろあるということ。
保育園側からしたら、保育士さん1人を雇うのが、すごく大変ということです。
保育園は、保育士資格を持っている方に選んでもらうために、様々な工夫をしています。
そのうちの1つに、「研修制度を充実させる」という方法があると思います。

便利なサービスはどんどん使おう

先輩の背中を見て覚えることも大事ですが、それだけでは限界があると思います。
新人保育士さんが、スキマ時間に研修動画を見ることで、効率的にスキルを高められたらいいですよね。新しい技術を取り入れることは、保育士さんの働きやすさにも繋がるのではないでしょうか。

※なお、新人保育士さんに対する研修としては、この動画を見るだけではなくて、勉強会など従来の研修内容も実施されています。動画視聴はあくまで研修内容を補完するものという位置づけだそうです。そりゃそうか。

※この記事は、あくまで私個人の見解であり、保育園に子どもを預ける保護者の総意ではありません。

ライター:垣内 麻梨子

金融会社の営業 兼 WEB制作会社の下請けライター。
7歳の娘と5歳の息子、2歳の娘を育てる3児の母でもあります。
愛猫をモフモフしている時と、期間限定のフラペチーノを飲んでいる時が至福のひととき。
将来の夢は、心ときめくモノだけに囲まれて暮らすミニマリストです。

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