ユニ・チャーム株式会社との研究を開始

当社は午睡中のうつぶせ寝を見守る「CCSセンサー」を使って、ユニ・チャーム株式会社と共同で乳幼児の睡眠データの研究を開始します。当社はこれまでも、保育園でお昼寝中の子どもの皮膚表面温度をCCSセンサーで収集・解析し、翌日の体調不良を予測する「発熱予測機能」を開発していますが、今回は、家庭での夜間の睡眠時の活動量や皮膚表面温度を解析することで、一日を通しての子どもの睡眠の状態を把握します。

睡眠と発達の関係を解き明かすきっかけに

子どもの夜間の睡眠状態によって、保育中の活動量に変化が見られることはよく知られています。子どもの睡眠の把握は、子どもの発達を知るうえで大切な指標であり、脳の発達に影響すると言われています。

今回の共同研究では、Child Care System(CCS)CCSセンサーを通して、子ども一人ひとりの異なる発達段階と睡眠の関係の把握をすることで、よりよい睡眠環境の確保や適切なケアを促していくことを目指しています。具体的には、CCSに記録されている保育記録のほかに、紙おむつに装着するCCSセンサーで、睡眠中の活動量や夜間の睡眠時間、中途覚醒の状況や寝つきよさなどが発達段階において適切なものとなっているかを、保護者と保育者が客観的に把握できるようにしたいと考えています。

CCSセンサーだからできること

今、新型コロナウイルスの変異株の脅威もあり、家庭でも保育園でも、子どもの健康管理へのプレッシャーは以前よりも増しているのではないでしょうか。

これまで当社では、保育園で過ごす0~2歳児の午睡中の皮膚温度のデータ約3,000件を解析し、発熱する前日にアラートを出すことで、子どもの早めの体調ケアを実現する機能を開発してきました。これに夜間睡眠のデータが加わることで、より綿密にケアできるようになることが期待できます。これによって、保護者や保育者が一日中、継続的に、細心の注意を払って子どもを観察するというかなりの負担を軽減できる可能性があります。

子どもに一人ひとりに寄り添うことを大切に

家庭で過ごす時間も、保育園で過ごす時間も、子どもにとっては大切な時間です。子ども一人ひとりに寄り添うCCSであるために、CCSセンサーを通して、家庭と保育施設がより連携できる仕組みとサービスを作り上げていきます。

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