保育施設で起こるマネジメントの課題解決セミナーを開催~キャリアアップ研修のアンケート結果から見えてきたこと~
3月9日(水)、当社主催のセミナー『保育施設で起こるマネジメントの課題解決セミナー -ケースで考える保育施設マネジメント-』を開催し、多くの保育園にご参加いただきました。
講師には一般社団法人日本マネジメント学会(以下JASM)から向山氏を招き、『保育園をマネジメントするとは?』というテーマで保育園のマネジメントの基礎について講演していただきました。当日のセミナーの様子を一部ご紹介します。
キャリアアップ研修2000名アンケートから見えてきたこと
セミナー冒頭に向山氏から、JASMがこれまで延べ70回以上にわたって保育士のキャリアアップ研修を開催した際に行ったアンケート結果が示されました。
研修受講者約2,000名に対してセミナー受講後の感想を聞いたもので、
・他園の話を聞くことで自園の課題を知ることができた
という意見があった一方で
・こういったセミナーを職員が積極的に受けようとしない
・研修が出勤扱いにならず、有給をつかって受講している
といった意見もあったそうです。
向山氏から「このアンケート結果をみて何を感じましたか?」と投げかけられた参加者は、グループにわかれて自園の研修参加状況や課題について意見交換をしました。
それぞれのグループで参加者から出た意見(要約)
・ズームでの研修が増え、研修に参加できる機会が増えた。
・施設長から研修に参加するよう声かけをしている。
・園内研修でのフィードバックについて課題がある。
・集合することが難しく、研修の熱量が伝わりにくいので、研修参加前に自施設の問題点を明確にし、研修を通じて課題解決方法を持って帰れるようにしたい。
・行きたい研修には積極的に参加してもらっているが、参加した保育士からは「園長先生が毎日言っていることと同じでした」という反応が多い。
・保育のやりかたは年齢で違うので、どうやって進めていけばよいか課題がある。
・上の人が聞く耳をもたなければ変わらないということに納得した。
・人が増えればそれだけ共有が難しい。
これらのセミナー参加者の意見を受け、向山氏から「研修を受けるにしても、園の課題はこのように様々。事前に園の課題を明確にすることで研修の受け方も変わり、質の高め方が変わってくる」と指摘がありました。
マネジメントスキル(思考の技法)問題解決の技法がある
グループセッション後、向山氏から、保育施設のマネジメントについて解説がありました。
マネジメントとは「課題を解決し、良い状態を創ること」であり、特に多くの保育事業者が抱えている主な課題として、
①保育の質の高め方
②園内研修の効果的・効率的な進め方
③発達の「気になる子」の保育と支援
④午後の保育の進め方
⑤人間関係・採用
が挙げられました。
これらの課題を解決するために、マネジメントスキルを高める必要があり、自園の真の課題がどこにあるのか明確にするとともに、マネジメントする側は課題を最適化して解決しやすい計画と用意することが大切であると解説がありました。
セミナーは1時間という限られた時間でしたが、他園との意見交換をすることで、改めて自園ではどうかという振り返りができたようです。
次回のセミナーでは、マネジメント課題を最適化する技法について迫ります。
参加方法
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