【最初から読む】現場に足を運ぶことで、より良いプロダクトの開発を目指す…第1回目のインタビュー記事はこちらから。
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良いプロダクトを作るのはもちろん、”真のテックカンパニー”を作りたい
Q:株式会社CHaiLDで達成したいことは何ですか?
「良いプロダクトが作りたい」というのが一番ですね。サービスを販売するためにはプロダクト以外でも重要なことはありますが、私に任せられた最大のミッションは良いプロダクトを作ることだと考えています。
また、デジタルプロダクトを運営するための組織体制をつくることにも力を注いでいきたいです。保育園を運営する会社とソフトウェアを運営する会社は組織体がまったく違うと言っても過言ではありません。株式会社CHaiLDが”真のテックカンパニー”になれるように、体制を整えていこうと考えています。
真のテックカンパニー”になるため必要な3つの要素
Q:”真のテックカンパニー”になるために必要な要素は何ですか?
”真のテックカンパニー”になるために、大きく分けて3つの要素が必要だと考えています。
- ソフトウェア思考を持つこと
- データドリブンで考えること
- スピード感を持って業務を行うこと
ソフトウェア思考を持つこと
1つ目はソフトウェア思考を持つことです。
ソフトウェア思考とは、業務のオペレーションをソフトウェアありきで組み立てて行くことです。ソフトウェアによって代替できる業務については、積極的にソフトウェアやエンジニアリングを活用していくことが重要だと考えています。
データドリブンで考える
2つ目はデータに基づく評価・判断をすることです。
テックカンパニーを運営するにあたって重要なのは、組織に所属するメンバーそれぞれがデータを取得・操作・活用ができる状態を作ることです。一人ひとりのメンバーがデータを元に、定量・定性評価を行うことができる環境を整えていきたいですね。
データを中心に組織を運営していくことが重要となります。データを大事にするというのは言うのは簡単ですが、実際に組織としてその体制を整えることは非常に難しいことなのです。組織に関わる意思決定をデータを元に行うということを徹底する必要があると考えています。
スピード感を持って業務を行うこと
例えば、保育園の建物を完成させた後で、この部分はいらないから削って欲しいと言うことは簡単にはできないですよね。実際に、工事を行う業者に発注してスケジュールを組み直す必要が出てきますので、多くの時間がかかります。
建物のようなハードウェアとの一番の違いですが、ソフトウェアはいつでもアップデートすることが可能です。そのため、トライアンドエラーを繰り返すことで、よりよい成果物を作ることができます。
テックカンパニーには、組織としての改善力が何よりも重要です。この点がテックカンパニーと他の会社との一番の違いかもしれません。データを中心に組織を運営していくことに加えて、はじめから完璧なものを目指すよりも、組織としてスピード感を持って仮説・検証を繰り返していくサイクルを作ることがより重要になってくると考えています。
以上の3つの要素を持つ組織を作ることで、”真のテックカンパニー”を作っていきたいと考えています。
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柴田 直人 しばた なおと
東京大学工学部卒。専門は深層学習と機械学習。社会福祉現場の真の課題の解決策を提供するために、Child Care Systemを設計・開発。