【最初から読む】現場に足を運ぶことで、より良いプロダクトの開発を目指す…第1回目のインタビュー記事はこちらから。
東京大学卒業後に起業し、ソフトウェアエンジニアとして活躍
Q:株式会社CHaiLDに入社する前の経歴を教えてください
高校卒業後に東京大学へ入学し、生物模倣のソフトロボティクスの研究や機械学習による広告の予算配分の最適化モデルの研究を行っていました。
東京大学工学部を卒業後、大学の友人と株式会社Queueを共同設立しました。株式会社Queueは、社員の9割がソフトウェアエンジニアで構成されている会社です。私は株式会社Queueの代表取締役社長と兼任という形で、株式会社CHaiLDでは最高技術責任者の役割を担っています。
株式会社Queueでは東大病院との共同研究を実施。機械学習による緑内障の自動診断プロジェクトの論文ではNature Scientific ReportにFirst Authorとして掲載されたこともあります。
Q:株式会社CHaiLDに入社するきっかけは何ですか
入社するきっかけとなったのは、代表取締役社長である貞松から直接お誘いを受けたことです。
株式会社CHaiLDに入社する以前から、何度かアプリケーション開発のお手伝いをさせていただいていました。現在も使われている午睡センサーに搭載されている発熱予測システムなどは、私も開発に携わっていましたね。
何度か一緒にお仕事をするなかで、株式会社CHaiLDのプロダクトをもっと良くする方法があるのではないかと考えるようになったのです。その想いを貞松社長に伝えたところ、ぜひ一緒にやってくれないかというお誘いをいただきました。
ソフトウェアサービスが入りにくい保育業界を変えていきたい
Q:現在の業務のやりがいは何ですか?
私が代表取締役を務める株式会社Queueとしても、保育の現場は非常に興味がある領域でした。保育業界というのは、どうしてもソフトウェアサービスが入りにくい業界だと考えていますので、大きなやりがいを感じています。
実際に保育園に訪問するとわかるのですが、保育士さんの業務は事務作業が多く、非常に忙しい毎日を送っています。保育士さんのなかで、事務作業が好きで保育士さんになった人はいないですよね?まずは、保育士さんを取り巻く状況を少しでも改善していければいいなと考えています。
また、保育園の会社に私のようなエンジニアが入るというシチュエーションも非常に珍しいケースだと思います。しっかりと現場の状況を見られる人が必要になるので、私としても非常に大きなチャレンジだと感じていますね。
【続きを読む】第3回 柴田氏が考えるCCS(チャイルドケアシステム)の強みとは
柴田 直人 しばた なおと
東京大学工学部卒。専門は深層学習と機械学習。社会福祉現場の真の課題の解決策を提供するために、Child Care Systemを設計・開発。