ミッションは、より良いプロダクトの開発と組織体制の構築
Q:現在、担当されている主な業務を教えてください
現在、私が行っている主な業務はCCSをはじめとするプロダクトの開発です。そのほかにも、デジタルプロダクトを運営するための組織体制の構築や今後の技術戦略における意思決定を担っています。
より実用的なアプリケーションの開発をするために、開発チームの中では私が最も多く直接現場に行き、保育士さんたちの仕事の様子を見せてもらっています。現場では保育士さんから直接話を伺うことで、アプリケーションの改善につなげていますね。
また、保育園を運営する会社とソフトウェアを運営する会社は組織体が全然違うのです。単なる保育園を運営する会社ではなく、今後、テックカンパニーとして業務を行っていくための会社づくりにも力を注いでいますね。
現場に足を運ぶことでしか見えてこないものがある
Q:実際に保育現場に行って、どのようなことを行っているのですか?
実際に保育園に行って、自分の目で既存のシステムがどのように活用されているのかということを確認しています。株式会社CHaiLDには直営の保育園が多くありますので、現場の方から協力をいただけている部分が大きいです。
実際に保育士さんたちがどういう風に考えながら業務をやっているのかということを丁寧にヒアリングしながら、アプリケーションの改善につなげています。
特に、新しい機能を作る際に保育園へお邪魔することが多いですね。新しく搭載した機能がどういう風に使われているのかということを直接見ないと間違ったサービスを作ってしまうことにもつながりかねませんので、その点は強く意識しています。
Q:仕事を行っていくなかで、意識していることはありますか?
サービスを利用していただいているお客様からの要望を聞きすぎてしまうことがないように意識しています。ある特定のお客様からのご要望に対してばかり応えてしまうと、限られた園では良い効果が得られるかもしれませんが、他の園ではあまり使えないという部分が出てきてしまうのです。
すべてのお客様に対して有効にシステムを活用してもらえるように、今後も自分自身が実際に多くの現場に足を運ぶということを大切にしてきたいと考えています。
【続きを読む】第2回 ソフトウェアを活用して、保育業界の現場を変えていきたい
柴田 直人 しばた なおと
東京大学工学部卒。専門は深層学習と機械学習。社会福祉現場の真の課題の解決策を提供するために、Child Care Systemを設計・開発。