【最初から読む】収集したデータを徹底分析!子ども研究室のミッションとは…第1回目のインタビュー記事はこちらから。

データ分析の専門家としての経験を生かして

Q:株式会社CHaiLDに入社する前はどのようなお仕事をされていたのですか?

大学を卒業後、経済産業省に入省し、さまざまな場所で多くの業務に携わってきました。実は官僚という仕事はあまり長い期間にわたって同じ場所で仕事をすることが少ないのですが、最後の5年間ほどは、経済分析をする部署に続けて在籍していました。業務としては、各月の日本における製造業やサービス業の活動はどうなっているのかということを、統計データから分析するという業務を行っていましたね。私自身が一次統計データを作ることもありました。

Q:株式会社CHaiLDに入社したきっかけは何だったのですか?

国家公務員として長く仕事に従事してきましたが、年齢を重ねていくうちに、何か新しいことをやってみたいという気持ちが出てきたのです。ずっと同じ場所で働き続けることに違和感があったのかもしれませんね。

転職活動を進めていくなかで、ご縁があって貞松社長から声をかけていただきました。

「保育というのは、一人ひとりに合わせてやっていかなくてはいけない」
「経験と勘だけに頼った保育ではなく、ちゃんとデータを分析して、そこからわかることを踏まえて新しい保育のシステムをつくっていきたい」
「新しい保育システムをつくっていくためには、データ分析ができる人材が必要です」

という貞松社長の話を聞き、もしかしたら私の今までの経験を生かして役に立てる部分があるのではないかと考え、株式会社CHaiLDへの入社を決めました。

Q:次のステージとして、なぜ保育という業界を選んだのですか?

私自身も、子ども二人を保育園に預けてきた親のひとりでもありますし、生活の中で保育は身近な存在でした。サービスを受ける側として疑問や悩みを持っていましたが、それと同時にサービスを提供している側にも疑問や悩みがあるのではないかと考えるようになりました。

また、長く公務員をやっていたこともあり、公共性の高い社会的なミッションである保育という分野には関心がありました。公務員をやっていると、管轄は違っていても、教育や福祉などの分野に携わる機会も多いのです。社会的な課題に貢献したいということは常に考えていたので、保育という分野は私にとってもピッタリだったのかもしれません。

現場の保育士さんたちの役に立つデータ分析を目指して

Q:どのような部分に業務の難しさを感じていますか?

仕事内容としては、今までも現在もデータ分析という部分に携わっているのですが、データの性質がまったく違うなと感じています。保育のデータは人間に関わるデータなので、保育だけでなくさまざまな背景知識を身につけなければなりません。

また、保育のデータ分析には決まっているプロセスがなく、前例がないものばかりだったので別の難しさがありましたね。同じデータを扱っても、どういった角度から光を当てていくのかによって、分析内容が変わってきます。柔軟な発想が求められる点が、特に難しさを感じているポイントかもしれません。

Q:日々の業務でやりがいを感じるのは、どのような瞬間ですか?

我々がデータ分析をおこなった結果が、現場の保育士さん達に100%受け入れられることはありませんが、分析結果をお見せしてハッとした顔をしてもらえるとガッツポーズという感じです(笑)

新型コロナウイルスが流行してからは現場のほうに行く機会も少なくなってしまったのですが、保育士さん達とコミュニケーションを取る機会も以前は多くありました。保育に携わる現場の保育士さん達が漠然と思っていたことを、データを提供することによって、保育士の皆さんの脳の中で結晶化させることができれば、それほど嬉しいことはありません。

私のデータ分析で、保育士の皆さんの提供する保育サービスを一段階バージョンアップさせることができれば、嬉しいなと思います。

【続きを読む】第3回 保育に関するデータ分析することの難しさとは

石塚 康志 いしづか やすし

東京大学経済学部卒。経済産業省入省後、各部署を担当の後、経済分析部門を比較的長期にわたって担当。その経験を活かし、保育現場で生まれるデータから、子どもの発達理解や保育士のスキルアップにつながる、新たなインサイトを生むべく、分析手法を開発中。

ライター:小町 ヒロキ

早稲田大学政治経済学部を卒業後、大手損害保険会社で5年間営業職として勤務。退社後、金融機関での勤務経験を生かし、Webライターとして独立。
現在は、複数のメディアにて取材ライターとして活動中。

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