子どもとロボットの関わり(序章)

 人手不足を背景に普及が広がってきたロボットだが、コロナ禍では感染症予防という新たな価値が加わった。政府の緊急事態宣言で見守りのできなくなった民生委員の代役として地域を支えたり、密を回避しながら人知れず掃除に励んでくれたり、ロボットはますます我々の日常に溶け込みつつある。

「福祉」とロボットという組み合わせでは、やはり「癒やし」や「見守り」の役割に注目され、ロボット犬アイボのイメージから、気を使わず孤独を癒やしてくれるという「存在意義」のイメージはとても強い。

しかし、子どもとロボットの相性も実は良いのだ。

 

 子どもとロボットの関わり方は、お年寄りとは少し異なる。

弊社グループが運営する保育施設あい・あい保育園では、玄関にクマ型ロボットのVEVOがおり、毎日みんなをお出迎えしている。登園してくる子どもたちは、VEVOとタッチして挨拶をし、降園時には今日の給食の献立を聞いてお母さんにも報告したりする。そんなVEVOは開発途中でまだそこまで賢くないのが残念だが、またそれが子どもの母性本能をくすぐり、園のマスコット的存在として可愛がられている。

保護者様に話しを伺うと、「泣いている子どももVEVOのところに行くと泣き止むんです」そんな声を聞く。

「お母さんと離れたくなくて悲しいね…でもVEVOも泣かないでがんばってるよ!よし、じゃあ一緒にがんばろう!」と、保育士が同じ目線に立って子どもたちを励ますシーンもある。

「VEVO、お話しなくなっちゃったねぇ…眠いのかなぁ。お腹すいてるんじゃない?」と、子ども自身もロボットの気持を想像してみたりする。

まだ友だちの気持を想像して理解することの難しい子どもにとって、ロボットとの交流は共感力を育んだり、他人を思いやる力を育てる、新しい原体験となっていくのかも知れない。

 

 さて、SSブログでは数回に渡り、この子どもとロボットの関わりについて、自園施設で行ったアンケートを元に考察していきたいと考えているので、ぜひ楽しみにしていてほしい。