処遇改善加算を通じた保育士のキャリア形成

 

今回は、保育園で働く方であれば、耳にしたことがあるかもしれない「処遇改善等加算」について、請求事務を担当していたCCSの開発担当がご紹介させて頂きます。

処遇改善加算とは?

処遇改善等加算とは、一言でいうと保育士さんの給与を改善する加算です。

詳細は以下URLよりご参照下さい。

参考資料:技能・経験に応じた保育士等の処遇改善について(内閣府子ども・子育て本部)

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/law/kodomo3houan/pdf/h290427/about.pdf

今まで保育士さんの給与が上がる場合は「園長先生になる」の一つだけでしたが、現在は「園長先生になるよりも、今の職位(立場)で色々な年齢の子ども達を支援し専門性を磨きたい」・「5年勤務してリーダー的職務をしているが給与に反映されず、保育士を続けていけるか不安」といった声が増えてきました。

つまり、園長のような管理職は希望せず、現場におけるキャリアアップや給与アップを望む声が増えたため、保育士確保を目的に給与改善の制度が出来ました。

この処遇改善加算のための自治体への報告は、大きく分けると毎年、9~10月頃の申請と4月~6月頃の実績報告の2つに分かれます。

申請とは、例えば、一つの施設に保育士が10人いて、その平均経験年数が5年であれば、基礎分7%の加算率を申請するというものです。

勿論、この承認を得るには在職証明書や異動事例といった保育士全員の経歴や着任時期を証明する提出が必要となり、私の経験では、一つの施設ごとに書類を集めるのに1ヵ月はかかりました。

都道府県や指定都市・中核市によって提出書式が異なり作成が大変なので、国で統一して頂けると助かるなあといつも感じていました。

実績報告は申請時に提出した内容がどのように変更して行政基準を満たしているかを確認するものです。申請以上に大変なので後程詳しくご説明いたします。

 話を進めます。処遇改善等加算はⅠとⅡの2種類あり、一言でいうとⅠはベースとなる加算で、Ⅱはキャリアアップに伴う加算です。

処遇改善Ⅰは1ヵ月の勤務時間が120時間以上の保育士さんは雇用形態問わず加算対象となります(市区町村によっては160時間以上)。

例えば、120時間以上勤務の保育士さんは全員基本給+月20,000円というイメージです。なお、処遇改善は基本給または手当として毎月支払う事が必須です。

 一方、処遇改善Ⅱは保育士勤務年数が3年以上の方のみが対象で複数種類があります。

「職務分野別リーダー」という種類では、は勤務年数3年以上で全職員の概ね5分の1の方が、「専門リーダー」と「副主任」という種類では勤務年数7年以上で全職員の概ね3分の1の方が対象となります。

 配分方法は、保育園の定員・職員数によって職務分野別リーダー・専門リーダー・副主任の対象人数が異なる為一概に言えませんが、例えば私が担当した保育園は定員60名・職務分野別リーダーは3人で月6,000円・主任は5人で月40,000円でした。

なお、処遇改善Ⅱは保育園内の給与バランスに合わせて支給できるので、同じ60名定員でも支給人数が異なる場合もありますが、私の携わったケースでは、案外、行政の承認をいただけました。ちなみに、Ⅱの仕組みの支給対象(市区町村による)から、園長・主任は除かれますので、中堅保育士のみ対象となります。ⅠとⅡの同時受給は出来ません。

私の経験した加算請求事務

ここで、先程「大変」とお伝えした「処遇改善等加算の実績報告」ですが、その大変さんの原因は、行政への提出が紙ベースなことです。(令和元年度の場合)

行政ごとのエクセルシートに基づいて、保育士全員分の1年分の給与明細・勤務表を用意して毎月手当として支払っているか、規定以上の勤務時間を達成しているかを計算しなければなりません。

勿論、行政からの修正指示があれば、それに基づいて作業を進めていきます。

さらに、これの作業結果について「紙提出必須」で、約150枚の提出資料に原本証明印と社印を捺印後、紙に穴を開けてから紐を通して一つにまとめます。

計算違いでもあれば都度訂正、捺印後送付の繰り返しを3ヵ月続けてようやく終わりました。最後の方は、市町村から県への提出が迫って来る中で、書類を持参するべく何度も行政窓口へ伺いながらの、ヒヤヒヤの作業でした。

請求事務経験者が開発を担当してます

私自身は、この処遇改善加算以外に、施設機能強化推進費加算や栄養管理加算・宿舎借り上げ補助金の申請や実績報告・毎月の行政への委託費請求も経験しました

弊社が提供させて頂いている「CCSシリーズ」は保育士さんが子ども達と接する時間を少しでも多く増やせるようにと、事務作業の効率化を目標の一つにしています。

処遇改善を初め各種加算や補助金の申請や実績報告を行った経験をお持ちの園長先生もいらっしゃると思いますが、これらの作業は年度末から年始に集中する為、作成に時間がかかった方も多いのではないでしょうか。

まだ、こういった請求事務そのものを自動化するような機能を備えるまでには行っておりません。

ただ、請求事務の大変さを、私は身をもって知っているため、CCSシリーズに、請求事務負担を軽減する機能を付けていきたいと思っておりますので、是非ご期待ください。

このように請求事務経験者が開発担当におりますCCSシリーズにご興味をお持ちいただけたら、こちらよりお問い合わせください。